太陽電池モジュールのセルにカタツムリが這ったような跡に見えることからスネイルトレイルと呼ばれる現象があります。
セルのマイクロクラックにバックシートなどから水分が侵入し、電極の銀と反応して起こると言われています。
目で見てわかる現象なので、日常点検で発電所オーナー様が発見して問い合わせを頂くことがあります。
見た目は悪いのですが、発電量が大幅に落ちていることが少なくほとんどのメーカーが保証対象外となっています。
実際どうなっているのかEL検査を行ってみました。
スネイルトレイルがある部分はマイクロクラックが入っている場合が多いです。
クラックは入っているのですが、インターコネクターまでの電気の通り道が確保されている場合、発電量の低下はごくわずかとなります。このクラックが振動や温度変化などによって広がると徐々に発電量が低下していくので、定期的な観察が必要です。
メンテナンスをしていると稀にスネイルトレイルがほとんどのモジュールで見られる発電所があります。おそらく、施工時に太陽電池モジュールの上を歩いていたのでしょう。
EL検査画像を見るとひどい有様です。
このモジュールは10%以上の発電量が低下していました。
モジュールの真ん中に乗るのは問題外です。
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